常識を疑う
世の中には様々な常識があります。その中でも、アービトラリー(arbitrary)というものがあります。これは
「真実からではなく、意見や、権威を持つ者の命令から導入される、問題の解決策」
という特別な意味です。
・腰痛になったら腹筋を鍛えると良い。
・膝の痛みには大腿四頭筋を鍛える。
・肩凝りは僧帽筋のストレッチが良い。
こういったものは全てアービトラリーです。人によっては正しいですが、人によっては全く効果がないばかりか、逆効果になることさえあります。
しかし、これが常識になっていればどうでしょう?
実際、病院で理学療法士がリハビリでこういったことを指導していたり、健康番組でガンガン情報が流されています。そして、専門家が…有名な先生が…TV番組が…というところで、その情報が真実だと信じやすくなります。
しかし、情報を評価する上で一番重要なことは、その情報が「自分にとって真実なのかどうか」ということです。
先にも書いたように、上記のアービトラリーでさえ、何人かにとっては真実なのです。であれば、その人たちにとってはそれで構わないわけです。しかし、それが真実ではない人たちがそれを信じて実行し続けるとどうなるか。いつまで経っても良くならないならまだ良い方で、痛みがひどくなったり別のところもさらに悪くなったりしてしまうこともあります。
また、こういった常識、アービトラリーの中には、効果が出るまで2週間ほどかかることがあります。というものが多いです。
これって本当なんでしょうか?
本当に効果があるものはその場で効果が出ます。
痛みが0になるとか、動きが完全に良くなる、とまでは言いませんが、少なくともその場である程度変化がなければ、その方法に効果があるとは言えません。
私は昔から常識を疑い、常識に挑戦し、嘘を暴くのが好きでした。
カメの飼育をしているとき、ガラス越しの日光では紫外線がカットされているため、飼育するには紫外線ライトが必要と言われていました。しかし、ガラス越しの日光でも室内のものは色あせたり、日焼けしたりするために、紫外線チェッカーを購入してガラス越しの紫外線と紫外線ライト両方を測定してみました。すると、ガラス越しの日光の方が人が日焼けするUVAも、人やカメの骨の成長に必要なUVBも、紫外線ライトの何倍もありました。しかも、同じ疑問を持っていたブリーダーもこの実験に参加していただけ、窓越しの日光(正確には窓と水槽のガラス越しですが)だけでカメの繁殖、そして子ガメが成長することが確認できました。
世の中にはこのような常識でありながら完全な嘘、アービトラリーがあふれています。こういったものに騙されないようにすることが、無駄な時間やお金を使わないようにするためには重要になってきます。
健康に関しては病院に行っていれば大丈夫ですか?有名な整骨院や整体だったら大丈夫ですか?
今行っていることは本当に効果が出ていますか?それに関して納得のいく説明はされましたか?どれくらい長くそれを行っていますか?
権威とは、学歴でも、肩書きでも、論文の数でも、生徒や弟子の数の多さでもありません。結果を出せる人のことです。
もし、どこかに納得のいかないことや、効果に疑問があるなら、きっとお力になれると思います。ご連絡ください。