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なぜ病院のリハビリで良くならないのか2

なぜ病院のリハビリでは良くならないのかに続く内容です。

病院の電気やホットパックなどは、痛みを感じなくさせるか、血行を良くして治癒反応を促進することが目的です。結局、治るには自分の治癒力頼みになるわけです。

これはどんな治療でもそうですが、結局治るというのは自分の治癒力以外有り得ません。手術であっても、神頼みであってもそうです。

 

では、なぜ病院で治療をしても良くならないのか。

これはなぜそもそもそこが悪くなったのか、ということに関係があります。

姿勢を含めた生活習慣、普段しなかった動き、今まで経験しなかった負荷がかかった、などがあると思います。

治っていくためには、治癒力の方が悪化の要素よりも勝っている必要があります。効果的な治療やトレーニングは治癒のシステムに大きく働きかけ、それが効果的ということは、生活でどのような動きや姿勢が負担になっていたかを推測できます。ですので、その負担を生活の中で減らせば、悪化の要素が小さくなり、治癒にかかる時間は短くなります。

つまり、電気や温めるだけではほんのちょっと治癒力に貢献する程度で、日常生活を振り返ることはないので、場合によっては悪化の要素に勝つこともできないのです。

理学療法士から受けるリハビリがどの程度効果的であるかどうかは上記理論から推測してください。

私が行う方法が最善だというつもりはありません。上記理論に従えば、症状においてより良いシステムを働かせれば、症状は改善します(ここでは痛みがなくなったとしても『治癒』という言葉は使いません。法律上、治癒したかどうかを判断できるのは医師だけなので)。

しかし、生活習慣による因子を改善しない限り、どんな方法で症状を改善したとしても、またぶり返す可能性は残っています。

猫背やストレートネックをストレッチで改善しても、スマホを使う姿勢や使用時間を改善しない限り、ストレッチを続けていなければいつかは再発します。それだけでなく、実は症状が消えてスッキリしている状況でも、負担のかかっている筋肉は変わらず、サボっている筋肉はよりサボるようになっています。こうなると、もう何をしても良くならない、というところまでひどくなります(この状態でもサボり筋を鍛えると改善しますが)。

じゃあ結局私のやり方を勧めているだけじゃないかと思われるかもしれません。ですが、

私のやり方でも生活習慣を改善しないと痛い目に遭います。

関節を安定させる筋肉を鍛えていくと、無理な体制を取ることも可能になってきます。今までだったら辛くてできないような姿勢もできてしまいます。

私は高校時代に腰を痛め、腰痛は克服しましたが、腰に悪い姿勢は取らないようにしてきました。結果、腰の可動域が狭くなり、腰に悪い姿勢を取ることができなくなっていました。これで特に生活上支障があったわけではありませんが、腰を支える筋肉を鍛えていくと、腰が高校時代に腰を痛めた時より前のように動くようになり、腰に悪い動きができるようになりました。これは別に使わないで済めば使わない方がいい動きではありますが、職場で水を入れたタライを身体から離して持ち上げないといけない事があり、恐らく以前ならそこでギックリ腰になっていたと思われますが、その時はむしろ今まで使っていなかった負荷に腰に心地良さを感じるくらいでした。これを続けると腰を痛めるとは思いますが、ここでは治癒力が悪化の要素を大きく上回っていたと言えます。

しかし、かなり身体も改善し、油断した頃、たたんだ布団の端にもたれかかり、スマホのゲームを長時間した翌日、朝食を食べている時に背中がグキっと、ぎっくり背中とでも言いましょうか、動くことはおろか呼吸をするだけでも悶絶するほどの激痛に襲われました。これでも自分で動けるようにしましたが、こういう自堕落な姿勢、状況を作ると悪化の要素はとても大きくなります。

経験上、動いて大きな負荷をかけるよりも、同じ姿勢を長時間とったり、だらけた姿勢である部分に負荷をかけ続ける方が悪化する要素は大きいです。

つまり、再発しないために必要なことは、⒈「悪化の要素となる習慣を改善する」⒉「悪化してしまった症状を取り除くことをする」⒊「悪化せざるを得ないような身体の状況を改善する」という3つが必要になります。

⒈は一応理学療法士が得意とするところですが、⒉が比較的弱いため、治らずダラダラということが多いです。加えて、⒈は的外れであることもありますし、的を射た指導だったとしても、実施する患者の比率は相当低いです。

ゴッドハンドと呼ばれる人は決定的に⒉が抜きん出ています。最近では「これを行えば再発しない」とまで言っている方もお見かけします。しかし、「再発」が何かを定義されていないので玉虫色に解釈できる文言です。⒈と⒊にも変化をもたらさない限り、再発は起きないとは言えませんし、筋力は使わないと落ちますから、違う原因でもまた同じところを痛めてしまう可能性もあります。

治癒力の部分を他人から与えてもらう刺激のみに頼る場合、再発の可能性はかなり大きいです。しかし、そこに自分で自分の身体に対する知識を持つことで影響力が高まり、悪化を防ぐ実践をすることで、再発をコントロールすることが可能になります。

⒈⒉⒊全てにレベルの高いところはそうありません。

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