手、足の問題について
最近、腰や肩の問題が実は手や足の影響を受けていたという例が続きまして、しかも、JTAフラッシュ・リプロ療法の2期生の症例の相談でも、結構重要な例があり、膝の激痛を足のトレーニングであっという間に改善した例も有りました。
逆に、手と足の問題を解決するために別の部位を扱う必要がある例も有るのですが、このあたり検索してもあまりヒットしません。
ここでは手と足について説明していきたいと思います。
目次
足の問題を改善する筋肉
足(足首)を動かす筋肉で主なものはふくらはぎの腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋が有ります。前脛骨筋はスネの太い骨の外側にあり、踵をついた時に足がパタンと地面を強く叩いてしまうのを防ぐのに重要な筋肉です。長距離を歩くとスネの前の上の方が疲れた経験はあるかと思います。
腓腹筋とヒラメ筋は、逆に足を後ろに伸ばした時に踵を後ろに蹴る時に使ったり、ジャンプする時に足首を足の裏の方に曲げる時に重要な筋肉です。
どちらも問題を起こしやすく、ストレッチやマッサージで緩めると楽になる筋肉です。
しかし、あるふたつの筋肉をしっかり働かせることができると、これらの筋肉は疲れにくく、筋力も上がる(わかりやすいところではジャンプ力の向上、走るスピードのアップなど)のです。
後脛骨筋と腓骨筋
このふたつの筋肉がしっかり働くことが足首の健康には欠かせません。ここまではっきり言い切っているのは関トレ著者の笹川先生しか知りませんが、この方法で足の問題は劇的に改善します。捻挫であっても直後から行うことで腫れが引き、スポーツ復帰も早くなること、固定せずに無理のない範囲で筋トレを行いながら治癒していくので、復帰した時点での筋力低下を最小限に抑えられるなど、利点はたくさん有ります。
しかし、このふたつは両方に問題を抱えている人が結構いることと、その人にとっての無理のないやり方が違うため、書籍や動画を見るだけでは結果を出しにくい部位になります。
したのリンクの動画もご参照ください。
笹川先生の足のトラブルやねん挫の再発を防ぎ足首の動きを改善させる関節トレーニング動画
手首、肘、指の問題を改善する筋肉
手は足よりも指をよく使うこともあり、指に問題を抱える人が多いですが、年齢を重ねると手首や肘に問題を抱える人が増えてきます。また、テニスやゴルフ、野球で肘を痛めてしまう人も多いですが、これらは手首の2つの筋肉で改善します。
橈側手根屈筋と尺側手根屈筋
これはどちらも手首を手のひら側に曲げる筋肉です。橈側とは親指側のことで、尺側とは小指側のことです。
この2つも両方問題になっている方が多いです。どちらかがサボると、反対側(橈側なら尺側が、尺側なら橈側)が頑張りますが、同時に指を曲げる筋肉も過剰に働きます。というのも、指を曲げる筋肉も肘の内側の方から指に伸びていて、手首を手のひら側に曲げる力を助けるからです。
運動時に出してはいけない動きが出てしまうことが多いので、ご自分でやる時は鏡を見るなどしてまずい動きを出さないように注意しましょう。