手術回避できました! のカラクリ
治療院を探す上で、また、自分の治療技術を向上させるための技術セミナーを探す時、
「手術宣告された膝が完治!」
とか、
「手術しか無いと言われた関節が一度で痛みなし!」
とか、見かけると思います。
ええ、私の塾生も3件の整形外科から手術宣告されましたが、今では杖なしでスタスタ歩けています。
しかし、なぜこのようなことが起こるのでしょう?
そこには、診断と治療方針が医師にしかできないことにひとつの答えがあります。
目次
そもそも手術適応の関節って?
お医者さんから「手術しかない」と言われたら、そうなのかな?と思いますよね?
しかも、それが複数の病院で言われたら、どうでしょう?
なのに、このT様は手術せずにスタスタ歩けるようになり、診察しに行った時、驚かれたそうですが、その次に娘さんが薬をもらいに行った時、
「まあ、変形はほとんどありませんからね」
と言われたのだそうです。娘さんは唖然としていましたが、
変形していないのならなぜ
「手術しかない」
と言われたのでしょう?
しかも3件の整形外科から。
私が学生の頃と、就職してすぐの頃は、手術適応というのは関節の隙間がなくなり、骨と骨が接触しているだけでなく、関節が削れていなければ適応にはならないと聞いていました。
しかし、いつからか
「まだ軟骨残ってませんか?」
というような膝を人工関節にするような手術を見るようになりました。
それで痛みが楽になった人は、まあそれでも良かったと思いますが、逆にやる前より痛くなるわ、膝も曲がらなくなるわ、という人もいました。
手術適応の参照リンクはあまり良いのが見付かりませんでしたが、下に膝の治療目安のリンクを貼っておきます。
さて、この治療目安が正しかったとしても、医師がそれを守っているかどうかは別です。
そして、それを破ったところで法律には違反しないのです。
本当に手術適応だったのか?
先述したように、それを判断できるのは医師だけです。
手術しかない、と言っておきながら、手術せずに良くなったら「そんなに変形してない」とか言うのであれば、その診断が間違っているのか?それとも何か奇跡が起きたのでしょうか?(笑)
ここで、患者さんの診断以外にも手術に関して関与してくる可能性のある要素を挙げてみます。
それは、病院も「経営」の側面を持っているということです。
手術は病院の大きな収入源です。経営的な問題から、手術適応を拡大される可能性があります。
また、医師、病院は手術の件数がひとつの評価の基準になります。手術経験の少ない医師から手術を受けたがらない方はいますし、逆に件数が上がれば広告力になりますし、学会での報告や論文を書くためには症例数がものを言います。
私には診断する資格はありませんし、あったとしても自分が診ていない症例に関してどうこう言うことはできません。しかし、実際手術回避という症例がゴロゴロと紹介され、自分の周りでもたくさん聞き、さらには人工関節にしたのに痛みが引かず、整体やトレーニングで痛みが引いた、という症例が相当数いるということは、診断そのものに対する正当性を疑わざるを得ません。
もしかしたら、本当にゴッドハンドが治してしまったという症例があるかもしれません。しかし、そんなにそのクラスのゴッドハンドがいるとは思えませんし、いたとしても、
「治った」
というのは診断であり、この判断ができるのは医師だけです。
さて、真実はどこにあるのでしょう?
何を選択するのか?
上記のような情報を得ても、実際にはどの治療法を選択するのかは人によって違うと思います。
年齢によっても手術は麻酔のリスクや術後リハビリなど、色々考慮しなければいけないことがありますし、多くの整骨院、整体などでは本当に改善させる施術を行っているわけではありません。
少なくとも、手術を勧めた病院のリハビリでは良くなることは期待できないでしょう(先ほどの経営的な問題により)。
枚方近辺でしたらお伺いしますので(豊中、吹田にも伺っていますが)、手術を避けたいと思われる方は是非ご連絡くださいね。
圏外の方は、以下のリンクから近いところをお探しください。