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知識とは何か

当塾では知識を提供すると書いておきながら、知識の定義を提供していませんでした。

実は、「知識」そして「理解」という単語は、ほとんどの人が誤解しています。というのも、多くの辞書がこのふたつの単語をしっかりとは定義していないからというのもあるでしょう。

もうひとつは、「知識」も「理解」も、浅いものから深いものまですべて包含できてしまうため、人によって程度が違っており、同じ単語を使っていても発信者と受信者での概念に大きな隔たりが起きやすい単語でもあります。

 

目次

「わかってます」「わかってるならできる(やる)よね?」

これは職場や、指導する側とされる側の間でよく聞くやり取りです。
本当にわかっていてできないことはないでしょうし、やらないのであれば怠慢ですよね。
ですが、できない、やらない人は本当に自分はわかっているつもりになっています。
ここには別の問題も絡んできますが、「わかる=理解」の定義で考えると、わかっているつもりでできないということは、何が欠けているのでしょう?

何が正しいのか?

理解の定義のひとつで、デジタル大辞泉の1番目の定義を見てみます。

1 物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。「理解が早い」

とあります。

物事の道理や筋道は、どうすれば正しくわかるのでしょう?
情報を得ただけでは、それが正しいかどうかまではわかりませんが、実際に経験してみて、情報通りの結果が出れば、それが正しいことがわかります。結果が出ないのであれば、その情報が間違っているのか、自分が間違ったことを行ったのか、ということです。
なのに、結果を出せないのに「自分はわかっている」と思っている人がどれほど多いか、人を指導したことのある人ならわかると思います。

同様に、知識の定義を考える

知識の定義は、いくつかの辞書を引いてみて、大まかな共通概念は

「ある物事について知っていること」
ではありますが、これだと単に聞いたり読んだりした情報を知っているだけでも知識となってしまいます。日常会話においてはこれでかまわないと思いますが、塾で提供する商材としてはこの程度ではお金はもらえません。

再び、デジタル大辞泉の「知識」の定義

1 知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。
2 考える働き。知恵。「―が発達する」
3 (仏教用語なので省略)
4 《knowledge/(ドイツ)Wissen》哲学で、確実な根拠に基づく認識。客観的認識。

ここで先に出てきた「理解」が出てきますね。
ここで最初に書いたように、「理解」の定義での「正しく」という概念が欠けていると、知識もデマだろうが疑わしいものであろうが、知識になってしまいます。
4番は哲学用語ですが、重要なので載せてみました。

「確実な根拠」って何でしょう?
理学療法士が大好きな「エビデンス(医学的根拠)」のことでしょうか?
ここでもエビデンスを理解する必要があります。
エビデンスは統計学という科学に当てはめて、違いがあると言える、という程度には価値がありますが、すべての人に当てはまる、というものではありません。つまり、全く「確実」と言える情報ではないのです。

では、何が「確実」になれば良いのでしょう?

あなたにとっての真実を見つけること

当塾で提供するのは、あなたにとって何が真実か、ということです。
膝が痛い時には膝を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるとか、50肩は重りをぶら下げて腕をぶらぶらするとか、肩の後ろの筋肉(棘下筋)を緩めるとか、多くの人に当てはまると思われることを教えるのではないのです。
今現在のあなたの身体は何が問題で、そう言えるのはここを使えるようになればその問題は軽減されるからで、だから自分では何をすることでより改善していく、ということを知ってもらうことです。
施術後は必ず変化が出ますし、教えたセルフケアが正しくできていると改善していきます。
セルフケアを間違えていると変化が出ませんが、1回習っただけでは正しくできる人はまずいませんし、間違えていると変化が出ないということをいくら言っても初回で理解できる人はほとんどいません。2回目の時にはやっていないか、「やってるんですけど良くなりません」と言う人がほとんどです。
この、「自分はわかっている、できている」という思い込みを、「結果は出ているか?いないのか?」という視点に変える必要があります。

あなたにとっての真実も変わる

もうひとつ重要なのは、あなたにとっての真実、つまり身体の問題、身体にとって必要な運動は、治るまで同じではない、ということです。
昨日までは真実であっても、今日になると変わっていることもあります。
これは特に高齢者や経過の長い方に起きやすいことですが、いくつもの問題が潜在的に存在する場合、1番の問題に対処することで問題はかなり小さくなりますが、他の部分の問題によって問題が取り切れない、という場合があります。
例を挙げると、膝の痛みを膝、股関節、足首にアプローチすることで8割方解決できても、残り2割は上半身のアプローチをしないと解決しない、ということはよくあることです。これはまさにあなたに起きていることを見つけなければ、対処することができません。
効果を上げれば身体も変わるので、必要となるものも変わるのです。

正しい知識は行動を変える

権威や常識にとらわれず、結果をもたらす情報を正しく用いれば、結果は出ます。
結果の出るものは、確実に行動を変えます。結果が出るかどうかはやってみないとわかりません。結果が出たとしても、常にそれが正しいわけではありません。状態が変わればすべきことも変わります。
それらのフローチャートは、それ自体ひとつの知識であり、医学とは別の科学です。

これが、当塾で提供するものです。

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