神経の絡まりとは何か
神経整体の田渕先生がよく「神経が絡まっている」という言葉を使いますが、たまに本当に神経が(物理的に)絡まっていると思っている人がいるようなので、今回はそれについて書きたいと思います。
まず、神経が本当に絡まっている状況になっているのだとしたら、手技で改善させるのは無理ではないかと思いますが、神経整体の触り方、「通電の手」で、さらに通電すると、通電の流れが悪いところを感じ取ることができます。この感覚の一部に「絡まり」という表現がピッタリするものがあります。
「通電」についてはまた次回書きたいと思いますが、実際に電気を流すのとは違います。ただ、神経というのは電線が自分で電気を出すようになっており、通電とは神経に対して電気を流せ、という指令を出しているような感じです。
神経整体をやっていると、この時に神経の状態のようなものを感じるようになり、そこで通電に変化を与えることで色々違いが出るのですが、ここを知りたい場合は受講をお勧めします(体験しないとまずわからないので)。
では、絡まりとは何なのか?
ちょっと神経の状態を羅列してみました。
田渕先生にも確認していただきましたが、まだ足りないものはありそうということですし、自分でもこれが全てではないと思っているので、仮説の段階だと思ってご覧ください。
目次
- ○ 神経の異常
神経の異常
この分類は医学的な分類と言うよりも、思いつくまま分類したものですので、突っ込みどころは大ありだと思いますが、先にも述べたように仮説の段階ですのでご容赦ください。
神経伝達異常
・細胞の損傷や、損傷の恐れにより、安全を担保するために作られた反射回路が、必要な時点を超えて残存したもの。脊髄レベル、小脳レベル、大脳レベルであると思われる。
・同じ姿勢を取るなどして、軟部組織が癒着するまで行かないものの、faciaや関節などに存在する固有感覚が正常に働かなくなっている状態。
・血流障害などにより、神経細胞の働きが生化学的欠乏状態で悪くなっているもの。
・シナプス伝達物質の取り込み異常による活動異常。
・神経細胞の物理的損傷による伝導異常(局在性伝導障害、軸索断裂、神経幹断裂)
これらが単独ではなく、複合して存在していることも考えられます。
これらのどれかが、あるいはここで抜けている原因が、通電した時の「絡まり」として感じられているものと思われます。
頭を整理するため、そして、分類ごとにどのように通電すれば良いかのマニュアルにできるかな?と思いましたが、それ自体が無駄なステップであり、的外れなことになりそうな気がしてきて頓挫しております。